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標高5千mの砂漠に…世界最高性能の電波望遠鏡

【サン・ペドロ・デ・アタカマ(チリ北部)=中島達雄】日米欧の国際協力で2002年から南米チリに建設していた世界最高性能の電波望遠鏡「ALMA(アルマ)」がほぼ完成し、12日(日本時間13日未明)、報道陣に公開された。

 13日(同14日未明)には、完成記念式典が開かれる。

 アルマ望遠鏡は、チリ北部の標高約5000メートルの高地にあるアタカマ砂漠に建設。66台の可動式パラボラアンテナのデータを組み合わせることで、直径18・5キロ・メートルの巨大なアンテナに相当する観測性能を持つ。現在は57台がそろい、今年10月には全66台が稼働する予定だ。

 観測性能は、東京から約500キロ・メートル離れた大阪に並べた二つの1円玉を識別できるほどで、従来の電波望遠鏡の10~100倍。宇宙が誕生した直後の銀河の観測や、星の誕生の仕組みの解明などが期待される。