免許ないのに健康診断、偽医師の被告を追送検

東京都板橋区の病院などで医師免許のない男が健康診断をしていた事件で、警視庁などは１２日、住所不定、無職黒木雅被告（４３）（詐欺などの罪で公判中）を詐欺と医師法違反（無資格医業）などの疑いで東京地検に追送検した。

　発表によると、黒木被告は２００９年７月～１１年１２月、偽造した医師免許証で紹介会社に登録し、東京、神奈川、千葉の１０の医療機関で計６９日間、延べ約１６５０人に健康診断などを行い、給与名目で約３５０万円をだまし取るなどした疑い。

　同庁は、これまでの捜査で、黒木被告が昨年７月までの３年間に東京、神奈川、長野、千葉の１４の医療機関で延べ約２万５０００人を健康診断するなどし、計約２９００万円を受け取っていたことが判明したと発表した。健康被害は確認されていないという。