次期日商会頭、中小の国際展開支援の手腕は？

日本商工会議所は１４日、岡村正会頭（７４）（東芝相談役）の後任に新日鉄住金の三村明夫取締役相談役（７２）を起用する人事を正式発表した。

　１１月下旬の臨時会員総会で就任する。任期は３年。日商会頭は東京商工会議所会頭を兼務する。

　岡村会頭は同日の記者会見で、「中小企業問題を発展させるためには、世界経済への高い見識が必要」と起用の理由を説明した。日商が重視する中小企業の国際展開の支援策で、三村氏の手腕が注目されそうだ。

　三村氏は、経団連副会長を２００５年から４年間務めるなど財界活動の経験が豊富で、麻生政権で政府の経済財政諮問会議の民間議員に就任した。現在も中央教育審議会長を務めるなど政策通として知られる。