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<イスラエル>極右も参加で連立合意 和平進展厳しく

エルサレム花岡洋二】イスラエルのメディアによると、右派政党「リクード」党首のネタニヤフ首相は、1月の総選挙で第2党に躍進した中道新党「イエシュアティド」など3党と連立政権を組むことで合意した。14日夜に合意文書に署名した後、国会の承認を経て18日にも第3次ネタニヤフ政権が発足する。パレスチナ国家の樹立に反対する宗教的な極右政党「ユダヤの家」が連立に加わるなど、中東和平の進展はなお厳しい情勢だ。

 連立には「ユダヤの家」と中道新党「ハトヌア」が加わり、4党派で構成。定数120のうち68議席を占める。イエシュアティドのラピード党首が財務相に、ユダヤの家のベネット党首が通産相に就任する。両氏は兵役免除されているユダヤ教超正統派の宗教学校生の徴兵を進めると公約しており、新政権の優先課題となりそうだ。

 中東和平を巡っては、ベネット氏が先月、国会で「神の地に別の国を樹立する余地はない」と演説し、パレスチナ国家樹立に反対する意思を明確にした。国防相には占領地・ヨルダン川西岸へのユダヤ人入植政策推進派のヤアロン元軍参謀総長(リクード)が就く見通し。外相はネタニヤフ首相が兼任するとみられ、強硬派が多い。