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脳死膵島移植、国内7施設で来月から実施へ

移植医らでつくる「日本膵(すい)・膵島(すいとう)移植研究会」(会長=後藤満一〈みつかず〉・福島県立医大教授)は14日、法的に脳死と判定された人から、膵臓の組織の一部を取り出して移植する「膵島移植」を、今年4月8日から国内7施設で実施すると発表した。

 移植の対象となるのは、低血糖発作を起こす重度の1型糖尿病患者。移植を行うのは福島県立医大、東北大、国立病院機構千葉東病院、京都大、大阪大、岡山大、福岡大となる。

 膵島は、血糖値をコントロールするインスリンを分泌する直径0・1~0・5ミリの組織。膵臓から薬で分離した膵島は、糖尿病患者の血管から点滴で移植することができる。大がかりな手術が必要な膵臓移植に比べ、移植を受ける患者の体の負担が少ないなどの利点がある。